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「住金株を41円で買った男」
失意泰然、得意淡然――。
良い会社を見つけ出し、株が大きく売り込まれた時期に泰然と買い辛抱強く
大幅な値上がり時期を待って淡々と売る。
ありがとう投信の代表取締役最高投資責任者(CIO)・岡大氏の投資哲学だ。
哲学と、ありがとう投信の設立からの10年に迫り、投資のコツを探った。
かつて運用を担ったさわかみ投信では旧住友金属工業株を41円の底値で買
って6年間待った。
購入時には陰口をたたかれたが、株価は700円を超えた。2008年に移った、
ありがとう投信でも「失意泰然、得意淡然」の姿勢を貫き、純資産総額は
100億円の大台を突破。設立10年目で黒字化を達成した。
「1000円からでもいいから投資を始め、早い時期にタネを大きくしてほしい」
と話す。
雪だるま式の複利効果の重みを感じている岡氏は、収入が少ない若年層にこそ、
長期投資のカルチャーを広げたいと願っている。
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