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「グリーンダウン」
寒い冬には欠かせない、軽くて暖かいダウン。不用になったダウンを回収し
再生羽毛(グリーンダウン)として再利用することが出来ます。欧米ではすでに貴重な
循環資源として認知され、リサイクルをする習慣も根付いております。国内では長く
使える素材として認識してもらえるよう動きはじめています。
羽毛メーカーなどを作る日本羽毛製品協同組合によると、ダウンは食用に飼育
されているガチョウやアヒルなどの水鳥の胸元に生えている柔らかい羽毛で、
副産物として取れる素材です。日本で販売されている衣類や寝具に使用される羽毛の
多くは中国や台湾から輸入され、4?5年前から生産国の中国などで急速に需要が
拡大しており、原料不足の状態が続いています。
そこで注目されているのが「リサイクルダウン」です。ダウン製品を回収し、中に
入っている羽毛を取り出した後、洗浄、新たな製品に生まれ変わらせます。
国内では特に羽毛布団のリサイクルが主流となり広まりつつあります。
限りある資源であるダウンを回収、精製し「グリーンダウン」という名称で、ダウン
ウエアなどの新たな製品原料として利用するこのプロジェクトは、スポーツウエア
メーカーのゴールドウインを中心に行われております。
同社は同社製のダウン製品の回収を23店舗に回収ボックスを設置して行い、
郵送でも受付が出来るようにしました。「GREEN DOWN」のハングタグやリサイクル
ネームが縫い付けられている商品が回収商品の目印ですが、品質表示の組織に
「ダウン」表示のあるものは同社製のものでなくとも対象になります。
実際にリサイクルダウンを使用したコートがアパレルメーカーの三陽商会によって
昨年の秋に販売が開始されました。価格は従来のダウンコートと同等の設定ですが、
今後回収が進めば安くなる可能性もあります。
リサイクルをすると、ダウンを焼却する際に発生する二酸化炭素と、原産国から
日本に送られる際の二酸化炭素を抑えることができます。ダウン1?で約1.8?の
二酸化炭素を排出するとされますので、ダウンをリサイクルすることによって環境
保全への貢献にもつながります。
ダウンは適切なメンテナンスを行えば100年以上も使うことができる循環資源だと
う事を、より多くの人が認識するようになるといいですね。
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