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「気仙沼遠洋漁協、国際認証取得へ」 毎日新聞
サメ漁獲高が日本一の宮城県気仙沼市の気仙沼遠洋漁協が、「海のエコラベル」といわれる国際認証の取得を目指している。フカヒレ以外の部位も活用する気仙沼のサメ漁の持続可能性を証明することで、自然保護団体による規制の動きに先手を打ち、現在予備審査中で6月にも本審査に入る。
英国に本部がある国際機関「海洋管理協議会」認証で、認証を得た気仙沼のサメが流通すれば、違法な漁法のフカヒレを市場から排除することにもつながり資源保護に資する」と自信を見せる。
サメ漁を巡っては、ヒレだけを切り取って海に捨てる「フィニング」漁法が1990年代に問題化。中国政府が昨年末、公式の夕食会でフカヒレ料理を出さないと表明するなど、逆風が続いている。
気仙沼のサメ漁は、そうした漁法とは無縁。肉以外にも、皮は財布や時計のベルトなどに、骨はサプリメントの原料などに加工できる体制も整っている。ヨシキリザメは、国際自然保護連合の絶滅危惧種リストで「低リスク」に分類され、資源量も豊富だ。
だが、2011年2月に英紙が否定的に報道。漁協内から和歌山県太地(たいじ)町のイルカ漁のように海外の環境団体から反対運動が起きかねないと懸念する声も上がり、逆風を追い風に変える切り札として認証の申請を決めた。斎藤徹夫組合長は「誇りを持って漁を続けるためにも国際的に認められることは重要だ」と期待を託す。
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