「輝く今日を見つめて」2015.4.17

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?米国のシェールオイルブームが終焉、原油生産は減少へ?
 昨年11月のOPEC総会にて「米国のシェールオイルブームに対抗する必要が
ある」と発言して、原油価格を当面安値に誘導してシェールオイル生産を
抑制する戦略をとってきたサウジアラビアの狙い通り、米国の原油生産を
約40年ぶりの高水準に押し上げたシェールオイルブームが終焉を迎えつつ
あるようです。
 
原油価格は2011年から昨年6月までは100ドル前後で高値安定が続いて
いましたが、その頃は米国もシェールオイルブームが起こり、原油生産は
右肩上がりの増産でした。しかし、需給関係がおかしくなるにつれ、6月
以降から徐々に下落し始め、11月のOPEC総会を発端に、当時の70ドル台から
40ドル台まで僅か2ヶ月あまりで約30ドル下落しました。
 
原油価格は先読みする形で下落しましたが、実際にシェールオイルの
生産の掘削装置(リグ数)が減少し始めたのは昨年末の12月。
そして、いよいよEIA(米エネルギー情報局)が4月13日、米国の原油
生産量の頭打ちから減少に転じる見通しを発表しました。
 
サウジアラビアの思惑通り、シェールブームに乗った米国の原油生産が
減少し始めたことから、原油価格も現在の50ドル前後の下値模索から再び
上昇する時期が近づいているかも知れません。
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