「輝く今日を見つめて」2014.5.15

「東京五輪を契機に燃料電池車を普及」
「日本は東京五輪を機会に燃料電池車の普及を力強く推進する方針」と報じ、「FC
Vが普及すれば、ガソリン車といった伝統的な自動車に対しては大きな打撃となる」
と論じた。
燃料電池車(FCV)とは「水素と酸素を化学反応させて電気をつくる燃料電池を動
力源とする自動車」を指す。
次世代FCVは3分から5分ほどの水素充填で約480kmの走行が可能なほか、停
止状態からわずか10秒程度で時速100kmまでの加速が可能だという。
トヨタ自動車と本田技研工業は15年に、日産は17年にFCVの市販を予定してい
る。
15年の市販開始時のFCVの価格は800万円ほどと想定されているが、東京五輪
が開催される2020年には、FCVの価格は現在のハイブリッド車の価格と同程度
まで低下する見込み。
トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業など自動車メーカー3社およびJX日鉱日
石エネルギーなどエネルギー事業者10社は2011年1月、燃料電池自動車(FC
V)を15年に国内市場へ導入すると共同で声明を発表。
FCVの国内市場への導入と水素供給インフラ整備に向け、15年までに東京、大阪
など4都市を中心に100カ所の水素ステーションを設置する計画で、25年には全
国1000カ所に、30年には全国5000カ所に水素ステーションを設置する計画
だ。
2020年東京五輪でも選手や大会関係者の交通手段としてFCVが投入される見込
みと紹介。続けてトヨタ自動車の豊田章男社長が「東京五輪は日本の技術を海外に披
露する良いチャンス」と語ったことを伝える一方、「FCVが普及すれば、ガソリン
車といった”伝統的な自動車”にとって、避けることができな大きな打撃になるだろ
う」と論じた。(編集担当:村山健二)