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「変革を起こすには、挑戦する心が不可欠」
デジタル化の波が押し寄せたことで、カラーフイルムの需要は2000年をピークに急激に落ちて行きました。
そんな中、会社をどうやって存続させ、生き延びるかという難問を解くことが私の使命でした。
そこで改造改革を進めたのです。新たな成長戦略を立て、技術と品質で戦う商品を出して、連結売上高2兆~3兆円の、リーデングカンパニーとして生き続けさせたいと考えました。
具体的にはまず、医薬や診断機器、サプリメントや機能性化粧品といったヘルスケアの領域に競争力を見出した。
加えて、グラフイックシステム、デジタルイメージング、ドキュメント、高機能機材、光学デバイスといった事業も展開し、
併せて連結経営の強化にも努めました。事業の選定に当たっての判断のポイントは、市場に成長性があるか、
我々の技術が生かせるか、そして我々が持続的に競争力を持ち得るか、ということでした。
ただ、ここで一番大事なことは、やはり「思い切ってやる」ということでした。
ライバルだった米イーストマン・コダック社は破綻しましたが、我々は生き残り、さらに業績を伸ばしている。
それは、思い切った改革を進めたからであり、チャレンジすることで危機を乗り越えてきたのだろうと認識しています。
富士フイルムホールディングス
会長・CEO 古森 重隆
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