「輝く今日を見つめて」2015.4.8

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「サマンサ・タバタ創設者 寺田 和正 」
若い女性に人気のファッションブランド「サマンサ・タバサ」の創設者です。
このブランドは海外のハンドバッグメーカーと思っている方が多いと思いますが、
本物の日本製で、国内で企画・製造・販売をしているマザーズ上場企業です。
「日本発のブランドで世界一を目指す」と言う異色の起業家なのです。
実家は広島で、鉄工業を経営する家の次男として生まれました。幼少の
ころから、会社を経営して羽振りのよい父親に憧れ、将来は社長になりたいと
思っていました。
ただ長男がいるために家の跡継ぎをあきらめ、自分で起業を決意。将来に
備えて高1からゴルフを始めました。大学在学中、カナダでの留学の時に、
皮ジャンパーや毛皮などを日本人向けのサイズに直す、イージーオーダー
ビジネスを始め資金をためたそうです。
大学卒業後、ビジネスを基礎から学ぶために貿易商社に3年間勤務、
その後独立して25歳で海外ブランドの輸入代理会社を設立したのち、
独自のファッションブランドを展開しはじめました。留学中に稼いだ資金を
元手にしたそうです。
現在「サマンサ・タバサ」を中心に6ブランドを展開し、2003年からは
ジュエリー事業にも進出。コマーシャルに歌手のビヨンセやビクトリア・
ベッカムなど海外のセレブを起用してプロモーション戦略を展開。
店舗は銀座並木通りや百貨店など、まるで海外の一流ブランドのような
出店を続けており、従来の日本製ブランドとは一線を画しています。
世界展開で成功しているアップルやグーグル、国内ではトヨタやユニクロ
などの企業はブランドイメージ向上のために多額の宣伝費用をかけています。
「製品はすぐに時代遅れになるが、成功するブランドは永遠である」という
言葉があるように、ブランドを創り、守り抜き、うまく伝えれば「永遠の
資産」になると言われています。
寺田氏は、日本発のブランドを創りあげ、同社のブランドイメージを
世界一にしようとしています。
寺田氏によると、商売の基本は単純です。「良い物、良い人、良い場所、
良い宣伝」この4つを組み合わせて前進していくだけと言います。幸い日本
国内には、世界一の製品を作りうる技術力、優秀な人材に恵まれております。
しかし世界一のブランドになるためには、世界のより良い場所の確保と
官民一体となったプロモーションが必要です。そして世界に売り込んで、
自社の商品を世界一にするという企業家の情熱。これがあれば、今後メイド
インジャパンで世界一のブランドも実現可能ではないでしょうか。
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