「輝く今日を見つめて」2015.9.8_2

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血管ケア
 
 動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などの血管事故。年齢を重ねるごとにこれらの
リスクが高まります。血管内にできる血のかたまり「血栓」が動脈硬化の
進行によって発生することにより、これらの血管事故を引き起こすのですが、
その原因として、普段からの食べ過ぎ飲み過ぎ、運動不足などの不摂生な
生活が続くことで、余分な悪玉コレステロールが血管の内膜にこびりつく
ことが挙げられます。
 その状態でさらに余分な脂肪や悪玉コレステロールがたまると、プラークと
呼ばれるコブ状の膨らみをつくり、このプラークがはがれたり破裂することで
血栓の元となり、この血栓が脳や血管を詰まらせることで血栓症を引き起こし
動脈硬化などに繋がります。
 男性で45歳以上、女性で55歳以上の中高年は特に注意が必要で、血圧・
脂質異常症・糖尿病といった生活習慣病や喫煙、ストレスがその進行を加速
させます。また、最近では食生活の欧米化によって、若い人でも動脈硬化が
進行している人が増えているようなので油断は禁物です。
 
 一般的に、寒い冬に血管が収縮して発症するイメージがあるかと思いますが、
夏場の気温が上昇した状況でも発症します。
 症状としては、めまいや失神、頭痛、吐き気、冷や汗、倦怠感などで、
これらの症状は熱中症の諸症状と似ているので発症を見落としがちになりますが、
夏の暑さによって汗をかくことで、血液は固まりやすく、血栓ができやすい
状態になっており、暑さから血管は熱を放散するように拡張するので、血圧が
低下し、血流速度が遅くなるため、さらに血栓ができやすくなってしまいます。
 進行に気づきにくいため予防意識は低くなりますが、まずは「喉が渇いたら
水を飲み、塩分を摂取すること」を心がけることで熱中症だけでなく、血栓症も
予防出来るという認識を持つことも血管事故予防のためには重要かと思います。
 
 最近では「年齢ペプチド」という乳タンパク質から生み出される健康成分が、
血管の柔軟性を改善させるという発見がされています。年齢ペプチドとは
たんぱく質を分解する過程で生成されるアミノ酸からなる栄養素で、いくつかの
アミノ酸が繋がっているため、単体のアミノ酸よりも栄養がとても豊富です。
 この年齢ペプチドを生成するためのアミノ酸が多く含まれる食品が「大豆・
魚・牛乳」です。これらの食品をしっかり摂取することを心がけ、不摂生な
生活習慣を改善し、暑さでベタベタする日でも血液はサラサラの状態に
保ちたいですね。
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