「輝く今日を見つめて」2016.5.17

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こども食堂  
今の日本の子どもの
「6人に1人が貧困に該当する」と驚愕の数値を示しています。
厚労省の研究班が13年に実施した調査では、標準的な所得の半分を下回る
世帯の子供は「家庭で野菜を食べる頻度が低い(週3日以下)」割合が一般
世帯の2倍、「インスタント麺やカップラーメンを週1回以上食べる」割合は
2.7倍でした。
そんな中、2012年ごろから子どもだけでも1人で立ち寄れる『こども食堂』
がスタートしました。最近テレビや雑誌でも取り上げられるようになってきた
『こども食堂』ですが、周知度はまだあまり高くありません。
ある時は喫茶店が、ある時は老人ホームの一室が、子供たちの食卓の場に
姿を変えます。家庭が貧しく十分に食事ができない子はもちろん、不登校の
子供や、一人親世帯や両親の仕事が忙しいなどの理由で、夕食が不規則に
なりがちな子供たちに無料?低価格で、共同で食事をする機会を提供しようと
する取り組みです。
月1回?2回と定期的に開かれている地域が多く、子供は無料?300円で
バランスの取れた温かい食事を、地域の人達と食べることができます。 
『こども食堂』は、「孤食」が深刻な問題として取り上げられた東京で始まり、
今では全国に広がりつつあります。昨年の夏、滋賀県内の福祉団体が『こども
食堂』を作るよう呼びかけたところ、16の団体が手を挙げました。
ただ、やはり慈善事業ですので開催地や開催日を増やしたい一方、運営費や
食材費などの資金面での問題は大きいようです(運営のほとんどが食材の寄付と
寄付金で賄われています)。
また保健所の許可が下りず、なかなかオープンできない現状もあります。
そして何より、限られた地域の中でも、経済的な事情や生活での苦しさ、
しんどさを抱えている家庭は見えにくいのが現状です。
特に周りとの関わりを極力絶ってしまっている家庭にはなかなか『こども
食堂』の存在が認知されないようです。 
今後、子供や保護者同士、学校の先生など、気付いた人たち・気付ける立場の
人たちが『こども食堂』に誘い、紹介するという学校や地域全体の連携がもっと
なされれば、子ども食堂ネットワークは飛躍的に拡大するのではないでしょうか
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